バックナンバー 第121〜140回

第121回 ゲッツナー バックカット

第121回 ゲッツナー バックカット

まだ寒い日が続きそうですが、今季の春物の第1弾としてご紹介します。
久々の登場となりました、バックカットの生地です。
オーストリアのゲッツナー社は、こういったカジュアル系の生地にはかなりの定評があります。
バックカットは、柄の構造上、分かり易くカジュアルで、それでいてあくまで白ベースであることから、カラフルな生地が苦手な方でも抵抗があまり無いのではないでしょうか?

第122回 ゲッツナー 大格子

第122回 ゲッツナー 大格子

前回に引き続き、今季の春物生地です。
同じくゲッツナーのカジュアル生地ですが、こちらはかなり大柄の格子になります。
一緒に写した衿とゲッツナーのマークから、ある程度の大きさは推測いただけるでしょうか?
節電由来のカジュアル化が今年も継続されるとの事なので、選択肢の幅を広げる為に、カジュアル系を充実させています。
アッサリ目や、デザインでのカジュアルという方は今までの生地にて対応出来ると思うのですが、誰から見てもカジュアルである、となると、大きい柄の物や、濃淡のハッキリした物の方が、逆にシンプルでメッセージ性に富むのではないでしょうか。
盛り込みすぎは野暮ったくなるので、オーソドックスなボタンダウンシャツにして、紺無地のジャケットにデニム、または白いパンツで、茶系のスウェードローファーというのが王道だと思います。
夏までは、それにニットタイやセーターで調整していただくとなお良いのではないでしょうか。
(写真では白い衿が乗っていますが、共衿がオススメです)

第123回 ブレンバーナ その1

第123回 ブレンバーナ その1

春物から、段々と春夏物へと移っていきます。 今回の生地は、ここ数年で一気に増えてきているんですが、綿100%の麻ライクな生地です。 見た目の上ではリネンのように節が入っていたり、太さがまちまちにしてありますが、実際には綿なので、硬さやチクチクした感じなどがなく、大変着易いです。 麻特有の、袖を通したときのヒンヤリ感はないんですが、麻よりはクシャクシャになり難いので、皺が気になってしまって麻に手を出していない方には、丁度良いのではないでしょうか。 白から、鮮やかな色まで揃っているのも、魅力だと思います。

第124回 ブレンバーナ その2

第124回 ブレンバーナ その2

前回の生地と同じ生地の、ストライプです。
オーソドックスな幅のストライプですが、生地感そのものと、鮮やかな色合いのおかげで、一味違って見えます。
無地の色物が、色が鮮やか過ぎて派手だと感じる方には、むしろ柄物の方が白ベースなので、落ち着いて見えるかも知れません。
こちらも無地同様、色数がありますので、色と柄と、御自分のイメージに合わせた物をお選び下さい。

第125回 グランディ&ルビネッリ リネン

第125回 グランディ&ルビネッリ リネン

ちょっとホームページへのアップが遅くなりましたが、夏物のリネンです。
今季のリネンは、色が豊富で、なかなか夏らしい感じが出ています。
素材がリネンなので、綿ボイルに比べると、涼しさは一段劣りますが、綿ボイルには出せない、麻特有の素材感とルックスがあるので、この夏は色鮮やかな麻のシャツを選んでみてはいかがでしょうか?

第126回 アルモ ボイルストライプ

第126回 アルモ ボイルストライプ

今年の夏も、酷暑が予想されますので、夏場とはいえファッションを意識して過ごすには、それ相応の対策が必要とされそうです。
前回のリネンもそうですが、やはり夏素材を取り入れておくことで、暑い中でも比較的快適に過ごすことが出来ます。
ボイルを着たことがある方なら、その差をご存知だと思いますが、少しの風があれば、体感温度にかなりの違いが出ます。
通気が良いという事のメリットは、風が入ることでの汗の気化熱によって温度が下がるだけでなく、通気の良さによって、体温そのものがシャツの中に篭る事を防いでくれる所にあります。
今季も、あまりに透けてしまうようなボイルの無地ブロードは少なめにして、若干通気は損なわれますが、透けの気になりにくいドビーストライプや、視覚効果で透けが目立たない、色の濃淡があるストライプ、メッシュなど、様々な夏生地を揃えてあります。
今回のドビーストライプも、色数が豊富にありますので、色が欠けだす前に、一度ご覧になってみて下さい。

第127回 トーマス・メイソン シルバーライン

第127回 トーマス・メイソン シルバーライン

また秋物の入荷の季節になりました。
今季の新柄で初めに紹介させていただくのは、こちらの生地になります。
トーマス・メイソンの100番手、秋らしい茶系のストライプと、ブルーのストライプになります。
最初に見たときに、「今年の秋は、この生地を中心に展開しよう」と思ったのが、この茶系の方の生地です。
個人的な好みとしては、ブルーとベージュの組み合わせの生地の方が好きなんですが、より秋らしさが出るのは焦げ茶の方でしょう。

第128回 海島綿 90/2×50/1

第128回 海島綿 90/2×50/1

海島綿の新柄が入りました。
定番の柄の、万筋となります。
遠目で見ると、無地のようにも見えます。
双糸と単糸の組み合わせなので、やや厚みがあり、海島綿を使った生地によくある固めの仕上がりになっていますので、出来上がってから少しの間は、ちょっとゴワゴワしたように感じるかもしれません。
何度か水を通して、アイロンをかけていくと、海島綿の本領を発揮して、滑らかで柔らかな風合いになっていきます。
機械プレスの高温の蒸気を当て続けたり、糊を多く使うと、逆にカサカサでパリパリになってしまうので、お気をつけ下さい。

第129回 アンテックス

第129回 アンテックス

今季の入荷のアンテックスの生地です。
糸を抜いて、撚りを戻してみましたところ、単糸のようです。
生地そのものを触ってみると、若干の違和感はあるものの、双糸の生地の風合いに感じられます。
精紡交撚の成果でしょうか?
柔らかさ、滑りの良さ共に、かなり高いレベルです。
色の出方と柄もなかなかなので、一度お試しいただくのもよろしいのではないでしょうか。

第130回 国産 200/2

第130回 国産 200/2

ついに登場です。
日本製の200番手、白のブロードです。
正確には、以前からあったんですが、当社では扱っていませんでした。
では何故、今回の生地は取り扱ったのかと言いますと、単純な話なんですが、モノが良かったからです。
インポートの200番手は既に扱っていますので、クオリティーに差が無いならば、わざわざ同じような物を入れる必要もありません。
今回の生地は、打ち込み本数が多く、200番手の割に肉厚で、強めの生成りになっています。
200番手というクオリティーの枠内で、今までのインポートの200番手とは違ったアプローチになっています。
インポートの200番手の白ブロードは、晒しの白で、シャープな印象ですが、国産の200番手は、生成りな事と肉厚さとで、柔らかさのある印象、といったところでしょうか。
シンプルに良い物なので、お試し頂ければ幸いです。

第131回 TESEO シルクオックスフォード

第131回 TESEO シルクオックスフォード

今回は、冬に向けての生地紹介です。
最近では、あまり見かけなくなってきましたが、シルクの生地をご紹介します。
シルクのシャツ地は減少傾向が続いていて、近年では無地のサテンやデシン以外だと、レディースのプレタに使われているようなかなり強い柄物位しか、ある程度より上質な生地は安定して入ってくる物がありませんでした。
そんな中、イタリーのテセオ社製のシルクのオックスフォード地が入ってきました。
軽くて暖かく、上品な光沢を兼ね備えた生地です。
シルク未経験の方でも、オックスフォード地なので、試しやすいのではないでしょうか。
シルクなので、水洗いが出来ないというデメリットもありますが、綿の生地とは違った魅力がありますので、興味のある方は一度お召しになってみて下さい。
色は、生成り、ブルー、ピンク、グレーの4色展開です。

第132回 エイコーン コットン/ウール

第132回 エイコーン コットン/ウール

前回のシルクに続いて、冬用の生地のご紹介です。
前回はシルク100%でしたが、今回の生地は綿とウールの混紡です。
混率は、綿が80%にウールが20%となっております。
なので、一応はドライクリーニング推奨です。
以前入荷した、アルモの綿カシミヤは、メーカー指定としては水洗いOKだったんですが、この生地はウールの混率が20%ほどなので、やはりドライクリーニングの方が安心です。
生地の特性としましては、ネルシャツのような起毛した生地なんですが、ウールが入っているので、同等の厚みの綿ネルよりも暖かい、つまり、普段のジャケットの中に着ても邪魔にならないです。
冬用のツイードのジャケットなどは、若干寸法を大きくしている方も多いと思いますが、合冬物のジャケットの中にこのシャツを着ていただけます。

第133回 ゲッツナー ブルーツイル

第133回 ゲッツナー ブルーツイル

先日刊行になった、「東京オーダーメイドガイド」に掲載をしていただいたんですが、その際に撮影に使ったのがこの生地で仕立てたシャツでした。
秋冬用に入荷した生地なので、やや肉厚で、近年流行した太目のツイル地になります。
東京オーダーメイドガイド」のサイトに、シャツの形になった物が載っていますので、興味を持っていただけた方は覗いてみてください。

第134回 トーマス・メイソン インディゴ

第134回 トーマス・メイソン インディゴ

今回は、トーマスのインディゴ生地の紹介です。
一つはインディゴ染めのオックスフォードで、もう一つが120/2のダンガリーです。
トーマス・メイソンのビスポークサービスを使って仕入れた物なので、数量がごく少量となります。
アメリカン・トラッドが好きな方には、定番の素材ですが、そうでない方も、近年のダンガリー人気は、未だ衰えておりませんので、インディゴのシャツで、ファッションのバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか?

第135回 MABATEX

第135回 MABATEX

2013年の春物生地が揃いました。
その中から、今回はマバテックスの変り織を紹介致します。
色合いも春らしいです。
織り方の関係で、シャリ感もあり、無地なのでどんなデザインにも合いやすいです。
スーツ用にしても良いんですが、オススメは、ブルーとグリーンは紺のブレザーに、赤とオレンジはライトグレーのジャケットと合わせたスタイルです。

第136回 ゲッツナー 多色縞

第136回 ゲッツナー 多色縞

しばらくは春入荷の新柄が続きます。
この春の派手担当、ゲッツナーの多色縞です。
このタイプの柄の生地は、決まったお客様が付いているので、割と動きが良い部類に入ります。
こういった生地全般に言えることなんですが、好きな方の数に対して、生地の入荷量が少なめな傾向にあります。
暖かくなってくると、半袖のリゾートユースでの仕立て注文が入るので、ご興味のある方は、早めのご連絡をお願い致します。

第137回 テスタ 織紋

第137回 テスタ 織紋

この生地は、意外なほどの人気で、早々に動いています。
残数があまりないので、品切れをしてしまった場合には、ご容赦の程、宜しくお願い致します。
この生地は、今春のオススメとしてご案内していこうと思っていたんですが、実際にはご案内するまでも無く出てしまいました。
綺麗目なカジュアル用として、白とピンクが人気です。

第138回 テスタ ストライプ

第138回 テスタ ストライプ

春から夏にかけて使える生地です。
紗織に近い組成をしています。
シャリ感があり、通気性が高いのが特徴です。
春物の、軽い素材のジャケットなどには、こういった風合いのシャツがマッチします。

第139回 アルモボイル

第139回 アルモボイル

夏生地の紹介をさせていただきます。
生地そのものはアルモのボイルなので、ここをお読みになっている方は、もうご存知かもしれませんが、簡単に紹介をさせていただきます。
ボイルという生地は、通年物の生地を織る糸とは違う糸で織られた生地で、その糸の名前がボイル糸と言います。
ボイル糸で織られているので、ボイル地という訳です。
ボイル糸の特徴は、普通の糸よりも強く撚りがかけてあることで、強撚糸とも呼ばれます。
撚りが強いため、糸そのものが通年物よりも縮れたようになり、その糸で生地を織るため、生地に立体的な隙間が増えます。
結果として、通気性が良くなる、という事です。
夏場、特に電車に乗る方や、表に出る方にとっては、大変強い味方になると思います。
まだまだ世間的には単調なクールビズ・ファッションですが、ジャケットやタイを使えばバリエーションも格段に増えます。
そのためには、ジャケットやタイをしても涼しいシャツが必要だと思います。
夏のコーディネイトに差をつけるためにも、ボイルをお試しいただきたいと思います。

近々、具体例でのご提案もさせていただこうかと計画しております。

第140回 アイスコットン

第140回 アイスコットン

スイスのスポエリ社と伊藤忠商事の下で作られた生地です。
糸そのものに秘密があるようで、特殊紡績技術によってシャリ感とひんやり感をもたせているようです。
カテゴリーとしては、通気と触った感じの経験から判断して、半夏物といった感じです。
このアイスコットンの生地は、写真のもの以外にも沢山ございますので、機会があれば、一度店頭にてご覧になってください。